不正送金被害の急増についての注意喚起

令和5年上半期のインターネットバンキングに係る不正送金被害が過去最多の2,322件、被害額は約30.0億円となり、関係省庁が注意を呼び掛けています。
不正送金被害の多くは、メールやショートメッセージサービス(SNS)、メッセージツール等を用いたフィッシングと推察されています。
不審なメールは開かない、セキュリティ対策ソフトを活用する、こまめにパスワードを変更するなど、被害に遭わないための対策をお願いします。

主な手口

銀行を騙ったSMS等のフィッシングメールを通じて、インターネットバンキング利用者を銀行のフィッシングサイト(偽のログインサイト)へ誘導し、インターネットバンキングのIDやパスワード、ワンタイムパスワード等の情報を窃取して預金の不正送金を行うもの。

被害に遭わないために

こうした被害に遭わないために、以下のような点を参考にしてください。

日々の心がけ

  • 心当たりのないSMS等は開かない。(金融機関が、ID・パスワード等をSMS等で問い合わせることはありません。)
  • インターネットバンキングの利用状況を通知する機能を有効にして、不審な取引(例えば、ログイン、パスワード変更、送金等)に注意する。こまめに口座残高、入出金明細を確認し、身に覚えのない取引を確認した場合は速やかに金融機関に照会する。
  • 金融機関のウェブサイトへのアクセスに際しては、SMS等に記載されたURLからアクセスせず、事前に正しいウェブサイトのURLをブックマーク登録しておき、ブックマークからアクセスする。または、金融機関が提供する公式アプリを利用する。

スマートフォンやパソコン、アプリの設定

  • 大量のフィッシングメールが届いている場合は、迷惑メールフィルターの強度を上げて設定する。
  • 金融機関が推奨する多要素認証等の認証方式を利用する。
  • 金融機関の公式サイトでウイルス対策ソフトが無償で提供されている場合は、導入を検討する。
  • パソコンのセキュリティ対策ソフトを最新版にする。

出典: 金融庁ホームページ「フィッシングによるものとみられるインターネットバンキングによる預金の不正送金被害が急増しています。